女性の性感染症は婦人科を受診してください。
大概の女性はご存知とは思いますが、急性膀胱炎の症状です。抗生剤を自己判断で内服してこじらせてしまう患者さんがいます。放置していると、急性腎盂腎炎を併発して入院治療が必要となってしまいます。早めの治療をお勧めします。
急性膀胱炎を繰り返す場合や、直りにくい場合には膀胱炎以外の病気が隠れていることや、耐性菌感染である事が有ります。泌尿器科専門医の受診をお薦めします。
皆さん各人が悩んでいるよりも多くの女性で見られる症状です。「尿が漏れてしまう」といっても、その原因は、膀胱出口の問題や、膀胱容量の問題などいろいろです。泌尿器科の診察が望ましいと思います。
この症状で悩んでいる女性が多いために、患者さんへの情報提供HP（日本コンチネンス協会など）があります。
過活動膀胱が考えられます。内服で症状が落ち着く事が多いです。内科などでも投薬受ける事も多いようですが、症状が良くならなければ泌尿器科専門医の受診をお勧めします。
あまり知られていない症状とは思いますが、神経因性膀胱が疑われます。下腹部の手術（子宮ガン・直腸癌など）や、脳血管障害、糖尿病、椎間板ヘルニアなどが原因で膀胱への神経が障害された状態が疑われます。男性に比べて女性では尿道が短い為に、膀胱の機能が障害しても腹圧を掛ける事で尿を何とか出せてしまう事が多いです。その為、知らない内に残尿が増えて腎臓まで障害されてしまう事もあります。上記の病気を持っている女性は、泌尿器科の診察が望ましいと思います。
男性とは異なり、女性での排尿困難は今まであまり知られていませんでした。上記の”神経因性膀胱”で排尿困難が起こるのは間違い有りませんが、他にも”膀胱脱・尿道脱・子宮脱”等によりおしっこが出ずらくなることがあります。泌尿器科の診察が望ましいと思います。
急性膀胱炎の場合のこのような症状は特に心配しなくても治療すれば改善します。一方、いつもいつもこの症状が有って辛い女性もいます。一般の膀胱炎とは異なる”間質性膀胱炎”の可能性が有ります。難治性の病気ですので、泌尿器科の診察が望ましいと思います。
「尿潜血陽性」といってもいろいろな病態が有ります。毎回毎回陽性なのか？尿蛋白はどうなのか？等によって考えなくてはいけない病気が異なります。一般的には、尿潜血陽性者の3人に2人では病気は見つかりませんが、1～2％の頻度で尿路腫瘍が見つかるので、専門医の診察を受ける事が必要です。また、女性の場合は採尿の仕方が悪いと会陰部の成分が混入してしまう事による偽陽性の場合も多く見られます。“中間尿”を提出するようにしてください。
このような場合には治療が必要な病気が考えられます。痛みを伴う場合には、急性膀胱炎や尿管結石が考えられます。逆に、痛みの無い場合は膀胱癌などの悪性腫瘍や、腎血管系の病気が考えられます。血尿がひどいと膀胱の中で血が固まってしまい自分で尿が出来なくなってしまうこともあります。早く専門医の診察を受ける必要が有ります。
「排尿後に泡立っている。テレビで良くない兆候だといっていた」といって来院する患者さんが増えています。確かに尿タンパクが多量に出ているといつまでも消えない細かな泡が見られます。しかしながら、健康な尿でも大きな泡が出る事は多いので心配し過ぎの場合が多いようです。上述のように「いつまでも消えない細かな泡が一杯出る」場合には、腎臓内科の受診が望ましいです。
